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zoom RSS 新☆LME学園 025

<<   作成日時 : 2012/02/06 17:45   >>

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新章☆突入!!



 あと三日で夏休みに入るという日、私は担任の先生を通しておじ様に呼ばれ、学園長室へと来ていた。

「失礼します」となかへ入ると、機嫌のいい笑顔を浮かべたおじ様に「よく来たね」と抱きしめられた。

 何事もオーバーアクションで、コミュニケーションが日本人の常識からかけ離れているおじ様に戸惑いつつも、勧められたソファーに大人しく座った。

 私の向かい側のソファーに座ったおじ様は、「もうすぐ夏休みだね」と話を切り出した。

「夏休みの予定は決まってる?」

「宝田園長が帰って来いと言うので、施設の手伝いをする予定でいます」

「そうか。では、他にはこれといった予定はないんだね?」

「はい」

 本当はモー子さんと遊びに行きたかったのだけれど、モー子さんは演劇部の練習でそんな暇はないと言う。

「それなら、君に頼みがあるんだが……頼まれてくれるかい?」

 にこにこと機嫌良く微笑むおじ様に私も微笑み返す。

「私にできることであれば、やらせていただきます」

 憧れのおじ様の頼みとなれば、断る理由はない。





 終業式が終わった数時間後、私は部屋で荷物をまとめていた。

「あんた、本当に帰らないの?」

 キャリーケースの蓋を閉め終えたモー子さんは背伸びをする。

「うん。おじ様のお手伝いに行くから」

「その手伝いの内容、ちゃんと確認したの?」

「詳しいことは聞いてないけど、おじ様の手伝いをして欲しいと聞いているわ」

「だから、なんの手伝いなのよ」と、モー子さんは眉を潜める。

「……さぁ?」

「ちゃんと聞いてないんじゃない!! それでどうしてやりますなんて返事しちゃうのよ!? あんたは!!」

「でも、施設に帰って、またお世話になるのも気が引けるなと思ってたのよ」

 義務教育ではない高校生になったのだから、できるだけ施設のお世話にはならないようにしようと思っていたのだ。

「いいじゃない。向こうは楽しみに待ってたんでしょ? 園長だけじゃなく、施設の先生とか子供たちも」

「まぁ、そうなんだけど……」

 夏休みに帰るというのは、土日にすこし帰るのとは違う。施設を出てからまだ数カ月しか経っていないけれど、私がいなかった間に施設のなかの生活リズムやいろいろなことがすこしずつ変わったはずだ。そこに私がまた戻って、ひと月もいるというのは、施設のなかで作り上げてきたそのいろいろなものを崩してしまうような気がするのだ。

 私の心を読んだように、モー子さんはため息を吐いた。

「あんたは、気真面目すぎるのよ」

 私が「うん」と自嘲すると、「まぁ」とモー子さんは言葉を続ける。

「そこがいいところでもあるんだけどね」

 モー子さんの優しい言葉に感動して、私の胸はぎゅうっと締め付けられる。

「〜〜〜っモー子さぁーーーん!!」

 モー子さんへの気持ちが溢れ出た私がモー子さんに抱きつこうとすると、モー子さんはひょいっと私を避けて、キャリーケースの持ち手を掴んだ。

「抱きつかないでよ!! 私はもう行くんだから!」

「もーこさぁ〜〜〜ん!!」

 感動の涙になるはずだった水滴は、悲しみの涙となって私の目からだくだくと流れた。



 モー子さんが帰省するために部屋を出た後、私は当面の着替えを詰めたボストンバッグを傍に置いてベッドに座った。おじ様からは迎えが行くから部屋で待つようにと言われていた。

 しばらくすると部屋の扉がノックされ、私は「はい?」と扉を開けた。そして、扉の前にいた人に驚いた。

「セバスチャンさん」

「ご無沙汰しております。最上様」

「“様”なんて、止めてください」

 セバスチャンさんは以前、養護施設の園長の秘書をしていた。私が中学生の頃、テンさんという新しい女性の秘書の方がいらっしゃってから、セバスチャンさんの姿は見なくなった。

「本当にお久しぶりです。おじ様のところにいらしたんですね」

「はい。ヒズリ様のお屋敷で執事をしています」

「驚きました。セバスチャンさんがお迎えに来てくださるなんて……」

 そこまで言って、私は彼の正式な名前を知らないことを思い出した。

「そういえば、私、本当のお名前知らないんです。教えていただけますか?」

 私が養護施設に引き取られた時にはすでに、彼は子供たちから“セバスチャン”という愛称で呼ばれていた。

「セバスチャンで結構ですよ。子供たちにそう呼ばれることが好きでしたから」

「そうですか?」

「はい」

「それじゃ、昔のままセバスチャンさんと呼ばせていただきます」

「はい」と昔のまま穏やかに微笑んだ彼は、「それでは参りましょう」と私のボストンバッグを持ってくれた。







********


新しい章に入りました〜♪

そして、ネタの細部を考えながら気付きました……再び、ラブコメから離れそうです(=_=;;;
シリアス要素が濃厚になりそう。。。

しかし!! できるだけ重くならないように書けたらなと思います! がんばります!


にしても、どうやら私は、ヤッシーとかセバスチャンとか、主演の脇に出てくる“出来る男”がお気に入りらしいです。

どちらも、ちょっと“変人”(乙女ヤッシーとか、えびふりゃーセバスチャンとか)なところも高ポイントです♪

しばらくヤッシーを出すことができなさそうなので、セバスチャンで遊ぼうと(正確には、セバスチャンを使って蓮氏の心を弄ぼうと)思います♪♪♪


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