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zoom RSS 新☆LME学園 045

<<   作成日時 : 2012/02/17 18:27   >>

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 窓から下を見れば、美しい庭と母さんと、そしてあの黒髪のメイドがいた。

 もう何年も笑うことのない無機質な眼差しをしている母さんに、彼女は優しく微笑んでいる。


「……」

 もし、彼女が最上さんだとしたら、社さんが言っていた最上さんのアルバイトの話もわかる。

「……」

 俺はメイドをからかって腕の檻のなかに閉じ込めた数日前のことを思い出した。

 彼女が最上さんかもしれないということがわかっていたら、絶対にやらなかったことだ……

 
 好かれてはいないことはわかっているけれど、決定的に嫌われたいわけがない。


 すこし後悔し、反面、どうせ彼女を腕の檻のなかに閉じ込めたのならば、もっと彼女に近づいておけばよかったなどとせっかくのチャンスを無駄にしたような気にもなる。


 窓の外の景色から視線を外し、俺はベッドに身を投げ出して考える。



 この先の一手を……。






「どうした? 蓮?」

 もう何年も近づくことさえもなかったダイニングへと入ると、学園長はまるで俺が来ることを予期していたかのように笑い、そして、美しい白のワンピースを着た彼女はその目を見開いて固まっている。

「今日は学園長たちといっしょに夕食を食べようかと思いまして」

「そうか。やっと、一緒に食べてくれる気になったか」

「君もいたんだね」

 そう彼女に微笑めば、彼女は顔を真っ青にして俯く。

 俺はそんな彼女の隣の椅子に座った。すぐに執事やメイドたちが俺の分の食事を用意する。


「彼女は、ただのメイドではなかったんですね」

 わざとらしく学園長にそう聞くと、「ああ」と彼は頷く。

「この子は、俺の最強の秘密兵器だからな」

「秘密兵器?」

 聞き返した俺の言葉には答えてくれる気はないらしく、学園長は「さぁ、食べよう!」と彼女に微笑んだ。







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