白黒王国国政創造推進課特別室

アクセスカウンタ

zoom RSS 新☆LME学園 071

<<   作成日時 : 2013/12/07 13:27   >>

面白い ブログ気持玉 7 / トラックバック 0 / コメント 0




 マリアに付き合ってケーキを作ることになったキョーコはキッチンへと入り、その後を数人の子供たちもついていったが、マリアのレシピ本を眺めるうちに気分が悪くなったようで、早々に皆出てきた。

 あれだけ無駄に手の込んだケーキならば一時間はかかるだろうから、俺はキッチンの見える中庭のベンチに横になって待つことにした。

 空を見つめているうちに俺の目蓋は重くなり、眠りに落ちかけた。しかし、そのとき、「尚!」と俺を呼ぶ声が聞こえた。

 声のほうを向くと、キョーコ防衛隊の仲間たちが走ってくるところだった。

「なんだ? どうした?」

「またあいつが来た!」

「あいつ?」

「この前来た男だよ」

「っ……貴島とかいうやつか?」

「そいつと、もう一人……有名人みたいにカッコいい男も一緒だった!」

「……新しいやつか」

 キョーコ……お前、いったいどれだけの人間の魂を抜き取ってるんだ!!?

「俺は新しい男を探りに行くから、お前たちはマリアにキョーコを隠すように伝えろ」

「わかった!」

 二人の防衛隊がキッチンへ向かい、残りの仲間たちは俺と一緒に学園長の部屋へと向かう。園の来訪者は必ずあの部屋へ通されるからだ。

 学園長の部屋へとつき、扉に耳をあてると、中から話し声が聞こえてきた。

「確か、君は貴島くんと言ったかな。今日は社と一緒じゃないのか」

「ええ。今日は彼は忙しそうだったので」

「今日も、最上くんが目当てかい?」

「目当てだなんて……まぁ、そうですが。でも、まさか敦賀くんまで来ているとは思いませんでした」

「……」

 貴島と学園長の無駄にデカイ声はよく聞こえるが、敦賀と呼ばれた男の声は、何も言わずに黙っているのか、全く聞こえてこない。

「貴島くんも蓮も最上くんが目当てなんだろうが、残念ながら、そう簡単に最上くんに会うことはできないよ」

 俺たちはさっきよりも大きく聞こえた学園長の声に耳をすまし、学園長がなにを言うのか神経を研ぎ澄ませた。

「うちには優秀なボディーガードがいてね。最上くん専任の。君たちが最上くんに会うためには、彼らの守りをかいくぐる必要がある」

「ボディーガード?」

「ああ、こいつらはかなり優秀だぞ」

「なぁ?」と誰かに語りかける学園長の声の後に、俺たちの前の扉は大きく開かれた。

「お前たちの力、思う存分見せてやれ」

 学園長は俺たちににかりと笑った。

 その顔から俺は視線を逸らし、貴島の隣にいる端整な顔の男を睨んだ。



テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 7
面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
新☆LME学園 071 白黒王国国政創造推進課特別室/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる