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zoom RSS 新☆LME学園 060

<<   作成日時 : 2013/03/26 21:23   >>

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最近、仕事が忙しく・・・来月からさらに忙しくなりそうなので、今月中にラストをUPしたいのですが・・・今月ももう数日しかない(;_;)
気がつけば、最後の更新から早数ヶ月!!! 誰よりも私がビックリしてます!!
お待たせしました! 続きをお送りします♪


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 大窓の窓を開き、朝の清々しい空気を部屋のなかに入れる。空は青く、庭の花たちは優しい風に揺れている。

「いい香りですね。奥さま」

 風が運ぶ花の香りに、私の頬は緩む。

「今夜も綺麗な星空になりそうですね」

「……」

「昨夜は、クオンさんがいらしてくれてよかったですね」

「……」

「クオンさんは、奥様によく似ていらっしゃいますね」

「……」

 答えが返されることはないと知りながら、私はクオンさんと同じ美しい瞳の奥様に語りかける。

「ローズティー、飲まれますか?」

「……」

 ローズティーをカップに注ぎ、奥様の隣のガラス机へと置く。

「今夜も、クオンさんと一緒に星空を見られるんですか?」

「……」

 私はただ、その白く細い手が動き、カップに触れることをじっと待っている。

「おじ様がすこしの間いなくても、奥様は寂しくないですね。クオンさんがいらしてくれて」

「……」

 その薔薇と同じ色の唇が弧を描き、女神のような微笑みがこぼれることを待っている。

(はやく、おじ様のもとへ……クオンさんのもとへ………)

「敦賀さん……蓮さんも、いらしてくださるといいですね」

(敦賀さんのもとへ、戻ってきてください)

 廊下でも、食堂でも会うけれど、この部屋で敦賀さんの姿を見たことはない。それは、そんなに不思議なことではないのかもしれないけれど、敦賀さんがまったく奥様の話をしないことが気になってしまう。

 私が敦賀さんのことを考えていると、小さな小さな声が聞こえた。

「………れ…」

 私は美しい声のしたほう……奥様へと慌てて視線を向けた。

「……れ…ん…」

 美しい声とともに、奥様の青い瞳からは一筋の涙が零れた。

「奥様……」

 悲しみ以外を示さないその瞳を覗き込み、私は奥様に言った。

「奥様、待っててください。いま、敦賀さんを連れてきますから!」

 私はそう言うと、部屋に広がるレースのカーテンを手でかきわけて扉へと駈け寄り、廊下へと出た。




「最上様?」

 廊下へと出た瞬間、ちょうど扉を開けようとしていたと思われるセバスチャンさんにぶつかってしまう。

「そんなに急いで、どうされましたか?」

「セバスチャンさん! 奥様が、敦賀さんの名前を呼ばれたんです!」

「え……」

「私は敦賀さんを呼んできますから、奥様のことをお願いします!」

 驚きに目を見開くセバスチャンさんにそれだけを伝え、私は敦賀さんの部屋へと向かって駈けだした。



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