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zoom RSS 新☆LME学園 059

<<   作成日時 : 2013/01/27 21:08   >>

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「そういえば」と、最上さんは俺を見上げた。

「昨日はどちらにいらしてたんですか?」

「ああ、社さんに呼ばれてね」

「生徒会のお仕事ですか?」

「いや、そうじゃないんだけど……」

 まさか、俺が君のことを好きだから呼び出された……なんて言うわけにはいかない。

「そうですよね……会長が出かけたら全て生徒会の用事というわけではないですよね」

 眉尻を下げて、すこし恥ずかしそうに笑う最上さんの瞳を俺は覗き込む。

「……どうしたの? 昨日なにかあった?」

「え?」

「ずいぶん、俺のことを気にかけてくれてるみたいだけど」

 言葉に願望も乗せてそう言うと、その瞬間、最上さんの顔が真っ赤になった。

「っ!? そ、そういうわけじゃっ」

「そう? 気にしてくれたら嬉しかったのに」

 真っ赤になって慌てる最上さんが可愛くて、俺は思わず素直な気持ちを吐露してしまう。そんな俺の言葉を聞いて、最上さんは「え……」と意外なものを見るように俺を見た。その眼差しに俺も、自分の失態に気付く。

「………」

「……」

「………」

「……」

「気にしないで……」

 彼女の頬から俺は手を離し、その手で気持ちがもれそうな口元を覆って視線を逸らした。

 そんな俺から最上さんは視線を逸らして、「昨日……」と小さな声で話しはじめた。

「おじ様も出張に行かれたので、」

 最上さんに視線を戻すと、彼女はその頬をほのかに染めていた。

「すこし……」

「……」

「すこし、寂しかっただけです」

「………」

 どうしてくれよう? この娘(こ)は、俺のことを殺すつもりだろうか?

 俺のことを好きなわけでも、特別に思っているわけでもないだろうに……どうしてそんな表情ができるのだろう?

 それがどんなに罪深いことか……どうしたら、教えることができるのだろう?


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