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zoom RSS 新☆LME学園 051

<<   作成日時 : 2012/11/21 11:56   >>

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やっと更新できた!
あと5分で仕事!!
本誌続き妄想も書きたいのに、時間がぁ〜〜〜!!!
すこしでも楽しんでいただけますように(><)☆祈



「失礼します」

 廊下に響いた俺と彼女以外の声に、俺の腕のなかで大人しくしていた彼女の身体が驚きに跳ねあがった。

「最上様、菜園でシェフが待っております」

 丁寧な言葉が却って嫌味に聞こえる。

「そ、そうですよね! すみません!! すぐに行きます!」

 ほんのさっきまでこの世界は二人きりだけだったのに、最上さんは俺の腕からするりと抜けて、俺を一人残してキッチンへと駈けていった。

「……どういうつもりだ?」

 俺は苛立ちを隠すことができずに、執事を睨みつける。

「どういう、とは?」

「なぜ、いつも……」
 
 俺の邪魔をするんだ? なんてあからさまな言葉は言えずに、俺は黙りこむ。

「失礼します」

 なにも言わない俺に対して、彼は綺麗に礼をして、踵を返して歩き出した。

「……」

 その場に残された俺は、前髪を掻きあげてため息をひとつ。ミネラルウォーターを取りに、キッチンへと向かった。

「まったく……」

 未練がましく、もう目の前にはいない執事に文句がもれそうになったその時、「あ、あの……」と、小さな声が聞こえた。

 驚いて声のほうを向くと、すでにキッチンの裏口から菜園へ出たと思っていた最上さんが、キッチンの入口の壁に隠れるように立っていた。

「最上さん……」

「ありがとうございました!」

 突然のお礼の言葉に驚く。「え?」と聞き返すと、最上さんは頬を染めて、すこし微笑む。

「さっきの言葉、嬉しかったです」

 最上さんの表情と、その言葉が俺に期待させる。

 もしかして、彼女は俺のことを好いてくれているんじゃないだろうか?

 たとえ、それがささやかな気持ちだったとしても、もしそうならば、どんなに幸せなことだろう。

「……」

 俺は彼女へと再び手を伸ばす。

「おいっ!」

 突然の声に俺は手を止め、最上さんの意識は完全に俺から離れた。

「なにしてるんだ? 早く来い!」

「はい!」

 シェフの厳しい声に、最上さんはなぜか嬉しそうに微笑み、菜園へと向かった。

「………」

 俺はさっきまで最上さんがいた壁に背を預け、ため息をもうひとつ吐いた。ただ、その胸の内は先ほどとは違い、温かいもので満たされていた。


 まぁ、こんな日も悪くない……


 ただ、彼女が傍にいる…… それだけで、こんなにも幸せになれるのだと知った。




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