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zoom RSS 新☆LME学園 029

<<   作成日時 : 2012/02/10 23:28   >>

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 厨房のおばさんとおじさんの協力で奥様のお気に入りのティーカップもそろえることができ、茶葉やポットなどと一緒にトレーに載せて部屋へと戻ってきた。

「失礼しま…」

 部屋へと入ろうとした私は、先ほどは感じなかった人の気配を感じて言葉を途切れさせた。

 この部屋に入るのは限られた人間だとセバスチャンさんに聞いていたから、おじ様だろうかとも思ったけれど、レースのカーテン越しに感じる気配はおじ様ではないように思えた。

 私は先ほどと同じようにレースのカーテンの隙間を縫う様にして、奥様へと近づく。

 そして、レースのカーテンがあと一枚というところまで来て、奥様の傍に奥様と同じ金色の髪をした青年が跪いて奥様の顔を……無機質な瞳を覗き込んでいるのを見た。



「……」

 その青年の姿に、私は我を忘れて見入る。

 私には、金色の髪の美しい端整な面立ちの彼が……会長に思えたから。


 会長の髪の色とも、瞳の色ともまるで違う彼の姿が会長に見えてしまった私は呼吸を忘れ、困惑と緊張で全身を委縮させて一歩後ずさった。

 その時、カチャリッと食器が鳴り、彼はカーテンのなかの私の存在に気がつく。

 彼は瞳を冷たいものに変えて、なにも言わずにレースのカーテンの波を縫い、早々に部屋から出ていった。



「………」

 私はしばらく、レースのカーテンの間から出ることもできず、動くこともできずにそこに佇んでいた。


 美しい奥様の傍らに跪く美しい彼を見たのは、幻だったのではないかと思うほどに一瞬のこと。

 ……先ほどの彼は一体誰だったのだろう?

 私には会長としか思えなかったけれど、もし、彼が会長だったとして……あの髪の色と瞳の色は、いったいなにを表しているのだろう?


 そして……なぜ、あんなにも辛そうな……身を切るような悲しげな瞳をしていたのだろう?


「……」

 いえ、でも、彼は会長ではないかもしれない……あの髪の色も、瞳の色も、彼が会長ではないということを物語っている……というか、彼を会長と結びつけることの方が不自然だ。

 彼が会長でないとすれば、話はそう難しいことではないとも思う。彼はきっと、奥様とおじ様のご子息で、お母様のことを心配されてあのような辛そうな眼差しをしていたのだ。

「……」

 でも、私には彼が会長に思えてしまう……思考は同じところを行ったり来たり、繰り返している。



 困惑したまま私はレースのカーテンから出て、トレーを美しいガラスのテーブルへと置いた。

 そして、ふと奥様へと視線を向けて驚いた。

 奥様は、その無機質な瞳から一滴(ひとしずく)の美しい涙を流していた。

「……奥様」

 私は奥様の手に触れる。先ほどと同じようになんの反応も返されない。それでも、私はそこに奥様の心が確かにあることを感じる。

 無機質な目の奥に、奥様の深い悲しみを見た気がした。







********


蓮誕が来てしまいました。

『新☆LME学園』は長いだろうとは思ってたんですが、蓮誕には終わるだろうと思ってはじめたんです……なのに、なんだ?

この終りが見えない感じ。。。

おかしい。

半分も行っていない気がする。。。


十日後にはプー生活を祝!脱出!!するので、、、ちょっと更新ペースを上げてみようと思います。。。

一日一話だったのを、三話くらいUPするのが理想。。。

理想通りいくかどうかはわかりませんが、明日からさらにがんばりますので、応援よろしくお願いします☆



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