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zoom RSS 新☆LME学園 042

<<   作成日時 : 2012/02/16 21:05   >>

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 社さんとの話を終えて帰ろうと思ったけれど、俺はまだ最上さんがいるかもしれないと思い高等部の生徒会室へと向かい、そこで書記の百瀬さんに最上さんが演劇部へと見学に行ったことを聞いた。

 そして、俺は嫌な予感を抱いて、急いで演劇部の部活動が行われている小型劇場へと来た。この劇場は学園の創設者の趣味で作られたものだった。



 劇場内に入ると人だかりが見え、その中心で貴島くんと村雨くんがなにか言い合っているらしいことがわかった。


 けれど、問題はその二人ではなく、その二人の間でオロオロとしている絶世の美女だ。その美しい女性が、最上さんであることはそのわたついた様子から醸し出される雰囲気でわかる。

 独占欲から来る腹立たしさを押さえて、なんとか笑顔を作って貼りつかせているというのに、最上さんも彼女の親友も、彼女たちを囲む周りの人々も顔を真っ青に変えている。

 俺を見ても飄々としているのは貴島くんだけだ。



「敦賀くんがここに来るなんて珍しいね」

「社さんと話していたら、最上さんに伝えておいた方がいい問題点が見つかってね」

 俺は眉間に皺が寄らないように気をつけながら、そう嘘を言った。

「ということで、最上さんを借りるよ」

 青ざめている最上さんの腕を掴んで、俺は彼女を引き寄せる。

 そんな俺に、貴島くんも笑顔を崩さない。

「早めに返してくれると嬉しいよ」

「それは難しいな。話が長引きそうなんだ」

「へぇ……」と、一瞬だけ貴島くんの目に冷たい光が生まれる。しかし、それはすぐに見えなくなり、「それは残念」と貴島くんは苦笑した。


 さすが、役者……。


 そう感心しながら、俺もにこりと笑顔を深める。

「うん。ごめんね」

「いやいや。敦賀くんに貸しが出来たと思えば、大したことないよ」

「俺に貸し?」

 なにを言いだすんだ? この男。

「だって、せっかく綺麗に仕上げた作品を持って行かれるんだから……貸し、だろう?」

「そういうつもりじゃないんだけど……」

 俺は単に、余計なことをしないでほしいだけだ。

「まぁ、そういうことにしておいてもいいよ」

 俺はとにかく、早々に彼女をここから連れ出したかった。


「じゃ、行こうか? 最上さん」


 俺は最上さんの細い腰に腕をまわして、すこし早歩きで貴島くんたちの前から彼女を連れ去った。









********


高等部生徒会の書記は百瀬さんです。
会計は天宮さんです。
この設定、永遠に出ないのかと思ったら、かろうじて出ましたね(^^;

そして、学園の創設者はクー・ヒズリではありません。
派手好きなあの人です。
この設定も、いつ出るんだろうと思った。


ヘタ蓮は、あっという間に貴島さんにキョコさんへの恋心がばれました。
ヘタ蓮だから、しょうがない。




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