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zoom RSS 新☆LME学園 041

<<   作成日時 : 2012/02/15 18:57   >>

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 会うのを躊躇っていた会長に早々に会ってしまった私は、その後、大した心配も、緊張もなく会議を終えた。

 そして、会議が終わってすぐに部活へと行ってしまおうとするモー子さんに縋りついていた。


「もうモー子さんとお別れなんて、寂しいよ〜!!」

「そんな捨て犬みたいな顔しないでよ!!」

「だって〜!」

「もー! うっとうしいわね!! 放しなさい!!!」

「いやぁ〜!」

 私を引き離そうとするモー子さんに必死にしがみつく。


「そんなに奏江ちゃんと一緒にいたいなら、キョーコちゃん、ちょっと演劇部に寄っていかない?」

 早々に生徒会室へと引き上げて行った会長と社先輩とは違い、私とモー子さんのドタバタを面白そうに眺めていた貴島先輩が言った。


「今日、通し稽古しようと思うから、俺たちの新作の劇、見学して行ってよ」

 私は一気にテンションが上がる。

「いいんですか!!?」

「うん」と、貴島先輩は優しい笑顔を見せる。

 貴島先輩はプレイボーイだという噂があったけれど、思いのほかいい人だということがわかった。




 ……なんて思った一時間後、私は貴島先輩の上機嫌な笑顔を困惑して見つめることになる。


 演劇部に連れて来てもらった私は、なぜか貴島先輩の言葉により女子部員の人たちに捕まって、衣裳部屋へと連れて行かれ、ドレスを着せられ、ウィッグをつけられ、化粧をされ……再び、貴島先輩の前に放り出された。

「あの……私はどうしてこんな格好に……」

 貴島先輩はにこにこと笑っている。

「この前、大学部に来た時に大人美人だったって評判だったからね。ちょっと気になって」

「はぁ……」

 そんな理由で、私は遊ばれたのかとぐったりとする。

「本当に綺麗だね」

 そう微笑まれ、ぐったりとしていた私も思わず照れてしまう。

 しかし、続く貴島先輩の言葉に、私は一瞬思考が止まった。

「俺の彼女にしたいくらい」

「……」

 私の思考が止まっている間に、私と貴島先輩の間にズイッと大きな身体が入り込んだ。

「貴島さん、ずるいですよ! 俺にもその権利はあるはずです!」

「村雨くんは女の子にそんなに興味ないじゃん」

「別に女の子に興味がないわけじゃないですよ。貴島さんほどガツガツしてないだけです」

「そして、敦賀くんほどモテないし、石橋くんほど愛玩動物のように愛されるキャラでもないし、社さんほど仕事できるわけでもないし、中途半端だよね〜」

「うるさいですね!!!」


 ……ちょっと村雨先輩が可哀想に思えてきた。


 眉を寄せてお二人の様子をうかがっていた私に、貴島先輩は「それで」と笑顔を向ける。

「キョーコちゃん、どっちのカノジョになる?」

「どっちって……私が誰かのカノジョなんて、あり得ません」

 誰か男性の隣に自分がいるなんて……想像できない。

「どうして? 俺たちお似合いだと思うよ?」なんていい加減なことを言う貴島先輩と、「いや、俺でしょ」といい加減な言葉を重ねる村雨先輩に挟まれて困っていると、モー子さんが助け船を出してくれた。

「貴島さんも村雨さんも、キョーコで遊ばないでくださ……」

 しかし、助け舟となるモー子さんの言葉も途中で止まり、その表情はなぜか蒼くなっていた。

「奏江ちゃん? どうしたの?」

「モー子さん?」

 貴島先輩と私の声に、モー子さんは私の背後を見つめたまま、ぱくぱくと口を開閉するだけだった。


 私と貴島先輩、村雨先輩はモー子さんの視線を追って、私の背後を見る……そして、私はモー子さん以上に顔を蒼くした。



「君は、どうしてそんな格好をしてるのかな?」



 そこには、満面の笑顔なのにどす黒いオーラがだだもれている会長の姿があった。








********


村雨くん可哀想です。

でも、中途半端だと思うの。


松みたいに、キョコさんに恨まれているという目立つ設定でもないし。

レイノみたいな奇抜な設定でもないし。

暴走族だった割には現在、気真面目だし。

かと言って、光さん並みのいかにも“善人”なわけでもないし。。。



考えれば考えるほど、中途半端だよね( *´艸`) ←ド失礼





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