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zoom RSS 新☆LME学園 024

<<   作成日時 : 2012/02/02 20:36   >>

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 やさぐれキョーコちゃんを宥めていると、携帯電話が鳴った。着信の音楽で電話をかけてきた人物が誰かわかり、俺はその電話を無視することにした。

「お電話鳴ってますよ?」

「いいんだ」

「でも……」

 気にしてくれるキョーコちゃんに「面倒な話だってわかっているから」と言いながら、俺は携帯電話の電源を切った。



 それから二時間後、部活を終えて俺はある部屋に来ていた。あまり寄りつきたくはない部屋だ。

「なぜ、電話に出てくれなかったんだ?」

 そう。拗ねるっていうのは、こういうことを言うんだろう。

 大の大人……それも平均身長を悠に越す男に拗ねられても、まったく可愛くはないが。

「ですから、こうして学園長室に来たじゃないですか。どうせ、呼び出しの電話だったんでしょう?」

「まぁ、そうだが、もっと早く来て欲しかったんだが」

「それが嫌だから、電話に出なかったんです。俺はあなたの道具でも、執事でもないんです。あなたの都合で振り回すのはやめてください」

 しかし、俺の言葉など聞いていない学園長は、「社くん。君に聞きたいことがある」と本題を切りだした。いつものことなので、俺も諦めて「なんでしょう?」と返事を返す。


「キョーコのことは知っているよね?」


 キョーコちゃんのことだとは思いつつも、俺は一応確認をする。

「最上キョーコ…さん、のことですよね?」

「ああ」

「キョーコちゃんのことなら知っていますよ。部活の後輩ですし、彼女を高等部の生徒会長に推薦したのは俺ですから」

「そうか……じゃ、親しいんだな」

「まぁ、それなりに」

「どう思う?」

「え?」

「キョーコのことを、君はどう思う?」

 学園長がなにを言いたいのかはわからないが、やけに真剣な眼差しに俺も真面目に答える。

「いい子だと思いますよ」

「そういうことを聞いているんじゃない」

「じゃ、なにが聞きたいんですか?」

「男として、魅力を感じるかと聞いているんだ」

 この人はなにを言っているんだ?

 相変わらず、話の先が読めない。

「キョーコちゃんはいい子だし、可愛いし、すごく魅力的ですよ。俺だけじゃなく、キョーコちゃんを恋人にしたいと思っている人間は沢山いますよ。あの蓮だってそうなんですから」

 俺の言葉に、学園長は驚いたように一瞬息を呑み、「……蓮が?」と聞き返した。

「ええ。気付いてなかったんですか?」

 学園長は「そうか……あいつが……」と小さく呟くと、そのままなにか考えているようだった。

「……」


 俺がいることなどすでに忘れているであろう学園長をそのままにして、そっと学園長室を出た。

 呼ばれた理由はわからないままだったが、気まぐれで呼び出されることはよくあったから気にしないことにした。







********


この話で、一区切りつきます。

次回より新章になります。


新章は五日か六日に更新させていただきます。



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