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zoom RSS 新☆LME学園 040

<<   作成日時 : 2012/02/15 18:43   >>

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 会議が始まるまでに社さんと前もって打ち合わせをする必要があったから俺は急いでSBの生徒会室へと戻ったけれど、最上さんの様子が気になった。


 社さんはソファーに座り、資料に目を通していた。

「お待たせしました」

 先にこの部屋に来て待っていたのは俺だったけれど、すぐに社さんが来ることを予測しながらも席を外したことへの謝罪をその言葉に込めた。

 そんな俺に、資料から目を上げた社さんはニヤリと笑う。


「キョーコちゃん、元気だったか?」


 千里眼でも持っているのかと疑いたくなる社さんの言葉に、俺は思わず緊張して眉間に皺を寄せる。

「……なんのことですか?」

「おまえ、いまキョーコちゃんのところに行ってたんだろう? 俺がすぐにここに来るってわかってても、俺のことを待っていられないくらい、キョーコちゃんに会いたかったんだろう?」

「……なんで、そう思うんですか?」

 まさか、本当に、千里眼を持っているんじゃないだろうな……?

 そんな俺の不安とは裏腹に、社さんはちょっと間抜けに見えるくらいに胸を張り、堂々と言い放った。

「俺の勘がそう言っている!!」

 あまりにも自信満々に堂々としている社さんに、俺は思わず「……何者ですか?」と聞いた。社さんが千里眼を持っていないことは確かだったが、この無駄に堂々としている意味を知りたかった。


 しかし、社さんは俺の質問に答える気はないらしく、話を変えた。

「そういえばキョーコちゃん、バイトしてるんだって」

「へぇ」

「へぇって、おまえ、興味ないのか?」

 興味がないと言ったら嘘になるかもしれないが、わざわざ社さんから聞きたいとは思わない。

「この学園はアルバイトも学びの一環として禁止していませんからね。別にいいんじゃないですか?」

「そういうことじゃなくて、キョーコちゃんがどんなバイトをしてるのかとか、気にならないのか?」

「別に気になりませんよ」

 どうせなら社さんから聞くんじゃなくて、彼女との会話のネタにしたいし……なんて本音は見透かされないように、心の奥にしまいこむ。


 俺の素っ気ない態度が気に入らなかったのか、社さんは「ほう……つまり」と、冷たい眼差しを俺に向けた。

「キョーコちゃんがメイド喫茶とかでフリフリの可愛い服着て、猫耳とかつけて、他の男ににっこり可愛く微笑んで『いらっしゃいませ。ご主人様』とか言ってても気にしないわけだな?」

 思わず、社さんの言葉通りの姿の最上さんを想像して、俺はピキリとかたまりかける。

「……なんですか、その、偏った発想は…」

 発想というか、もはや妄想のレベルだ。

「偏ってるとは言えないと思うけど? キョーコちゃんのバイト、メイドさんのような仕事みたいだし?」

「っ!?」

 今度こそ俺は息を呑んでかたまった。

 かたまってしまったら最後、社さんのおもちゃになることが確定してしまうからなんとか堪えていたのに、俺はうっかり本心をさらけ出す。


 そんな俺を見て、「ほら、な?」と、社さんはにんまりと嫌な笑いを顔に貼りつかせる。


「気になるだろう?」

 俺は悔しい思いをしながらも、「……いや」と挽回を図る。

「猫耳とか『ご主人様』とかはあり得ないでしょ…」

 俺の言葉を最後まで聞かずに「で?」と、割り込んだ。

「もし、本当にそういうバイトだったらどうする?」

「やめさせます!!!」

 挽回を図ったはずがあげ足をとられ、反射的にそう答えた俺はさらに本心を曝す羽目になった。

「……」

 社さんは笑いを通り越して呆れた眼差しを俺に向ける。

「おまえって結構、独占欲のかたまりだよな」

 独占欲のかたまりというか……普通、好きな子が他の男ににっこり微笑んでいたら、それは嫌だろう? メイド服で猫耳なんてつけてたら、なおさら。




 俺なら確実に、相手の男を抹殺するところだ。








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