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zoom RSS 新☆LME学園 034

<<   作成日時 : 2012/02/12 17:56   >>

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 ……さっきのメイド、なにかが引っ掛かる。



 あの大きな瞳、白い肌、華奢な身体……あのパーツの全てが違和感を与える。



 “知らぬ少女”ではない……と、俺のなかのなにかがそう知らせてくる。

 そんなわけはないのに。

 はじめて会ったメイドのはずなのに……。


 美しい黒髪に、めがねをかけたメイド……何度記憶を探ろうとも、彼女にあてはまる人物は思い出せない。


 いったい彼女は誰なのか?




 そんなことを考え続ける俺の思考を遮るように、ノックの音が聞こえた。

「蓮様、お水をお持ちしました」

 入ってきたのは父さんのお気に入りの執事だった。

「ああ、ありがとう」

「それでは失礼します」

 テーブルの上に水の入ったグラスを置いて、丁寧に頭を下げた彼はすぐに部屋を去ろうとした。

「ちょっと待って!」

 そんな彼を、俺は思わず引き止める。

「はい?」

「……さっきのメイド、最近入ったの?」

「はい……彼女がなにか?」

「いや……俺のこと、知らなかったみたいだから」

 そう答えてから、すこし後悔する。なんて、自意識過剰な言葉だろう。

「彼女は、奥様のお世話をするために旦那様が雇われました」

「母さんの世話を?」

「はい」

「でも、それは貴方の役目だったはず……」

 父さんは彼をいたく気に入り、信頼し、母さんの世話を全面的に任せていた。それが、なぜ、いまになって他の者を雇う必要があったのだろう?

「私も、彼女が適任者だと思います」

 つまり、あのメイドは、母さんを任せられるだけの信頼に足る人物であり、なおかつ、母さんを任せたいと思わせる“何か”があるということだろうか?


「もうよろしいでしょうか?」

 再び自分の思考に捉われはじめた俺に執事はそう聞いてきたから、俺は反射的に「ああ」と頷きかける。

 しかし、「では、失礼します」と頭を下げて部屋を出て行きかけた彼を、俺は慌てて引き止める。

「はい?」と、彼はまた動きを止めた。


「……彼女の名前は?」


 メイドの名前を気にするなど、どこのナンパ男だとは思いながらも恥を忍んで聞いた俺に、彼は今まで見たこともないような胡散臭い笑みを浮かべて答えた。

「ただのメイドでございます。蓮様が気になさることではございません。では、失礼します」

 彼が俺の執事ではないことはわかっていたけれど、従順な男だと思っていた。

「……」

 まさに飼い犬に手を噛まれた心境で、俺はゆっくりと閉じていく扉を呆然と眺めていた。そして、その扉が閉じる音は、やけに重く響いた。








********


久々、蓮視点。

自意識過剰ですね〜♪ 

ただのナンパ野郎ですね〜♪



そんなヘタ蓮を書いてるのがすごく楽しい私も、きっとキョコさん思うところの“善人”枠からは大幅に外れるんだろうなぁ( ;´=ω=)


今日は三話UPできました!

明日もできるといいなッ☆



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