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zoom RSS 新☆LME学園 015

<<   作成日時 : 2012/01/24 15:02   >>

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「おいで」

 俺の声に彼女は再び視線をこちらへと向け、そして、俺の言葉に小首を傾げた。

「見せてあげるよ」

 そう言葉を付足すと、彼女の瞳が期待に大きく見開かれ、頬がすこし紅潮する。けれど、すぐにその瞳は細められ、赤みがさしていた頬は青白くなり、彼女は疑念の表情を浮かべた。

 そんなわかりやすい彼女に、俺は苦笑した。

「見たくないの?」



 俺が信じられないのなら信じなければいい。

 俺は、君が信じている男を信じない。故に、君のことも信じられないと思ったから、君に信頼を置いてもらえるような行動はとってこなかった。

 だから、君の表情が、その感情が、よく理解できる。

 俺のことが信じられないのなら、信じなくてもいい。

 でも、君は、見たいはずだ。

 養護施設という狭い世界で信頼を築き、居心地のいい関係性が出来上がっていたはずだ。それなのに、そんな人々から離れてもなお、見たいと望んだその景色を……

 君は、絶対に見たいはずだ。




「……」

 黙って彼女の動きを待っていると、その小さな口が躊躇うようにすこしだけ動いた。

「……見たいです」

 誘惑に負けた彼女はゆっくりと歩き出す。

 俺は出てきたばかりのSBの生徒会室の扉を再び開き、彼女をなかへと導いた。


 大窓からは、この学園の代表的風景と言っても過言ではない、美しい花園を正面から見ることができる。入学案内のパンフレットの表紙は、彼女の言うとおり、この大窓から撮った写真が使用されていた。

 彼女は部屋に入るなり声なき歓声を上げ、大窓に駈け寄る。

「……きれい」

 俺がいつも背を向けている風景に彼女は食い入るように見入り、その瞳をキラキラと輝かせている。

 この、俺にとってはなんの変哲もない景色が、彼女の心にはそんなにも強く残っていたのだろうか。

「……そんなに、この景色が見たかったの?」

 そう聞いた俺に、彼女はパッと顔を上げて、「はい!」と満面の笑みを見せた。

「っ……」

 紅潮させた頬、沈む日の光を受けてキラキラと輝く瞳、そして、無垢な、心からの感動だけを表した笑顔……その全てに見入られた俺の手は自然と彼女の頬へのび、滑らかな肌に触れる。

「……会長?」

 彼女は不思議そうな表情を浮かべて、俺の手から逃げることもなくただただ俺の行動をぼんやりと見つめている。きっと、なにが起ころうとしているのかなど想像もできないのだろう。



 そんな彼女に、獣が忍び寄るような速度で俺はゆっくりと顔を近づけていく。

 そして、あとすこしで獲物に辿り着く―― 



 その時、コンコンッ!と扉を叩く音がした。

「っ!!?」

 その音に、そしてなによりも、自分がしようとしていたことに驚き、俺は慌てて彼女へと傾けていた上半身を元に戻した。

 彼女は扉の方へ視線を向け、にこりと邪気のない笑顔を浮かべる。

「社先輩」

「やぁ、キョーコちゃん。どうしたの? こんなところで」

「会長に花園を見せてもらっていたんです」

「そう。夕日のあたる花園も綺麗だね」

「はい!」

 社さんは何事もなかったかのようににこにこと微笑みながら俺たちの方へと歩いてくると、彼女の視線を再び花園に注目させた。

 そして、俺の耳にそっと耳打ちした。


「タガ、はめ直せよ」







********


社さんの逆襲w

思わずタガが外れそうになったどころか、完全に外れちゃった蓮氏へ、社さんの逆襲www(〃゚艸゚)ププッ

徐々にコメディーっぽくなってきたかなぁ〜?

ラブコメ = 萌えと笑い の提供ができるように頑張ります☆



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