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zoom RSS 新☆LME学園 013

<<   作成日時 : 2012/01/22 16:49   >>

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 放課後、様々な方法で届くSBへのファンレターを詰めた段ボール箱を抱えて、生徒会室へと来た俺は、資料を眺めている蓮を見つける。

 定位置である会長の椅子に座り、資料を眺めているのだが、その目は一点を見つめたまま動いていない。


「お前、高等部中等部の顔合わせに行かないのか?」

「行きませんよ」

「また貴島にまかせっきりか?」

「それぞれ得意分野を担当してるだけですよ」

「貴島は表舞台に立つこと、お前は裏で学園を操ること……か」

「別に操っているわけじゃないですよ」

「まぁ、いいさ……昨日の分のファンレター、持って来たぞ」

 すでに仕分けしてあった十数通の蓮以外へのファンレターを箱から出し、箱ごと蓮の机へと置いた。しかし、蓮からはいつも通りの素っ気ない返事が返ってきた。

「処分しておいてください」

「一度くらいは見たらどうだ? 最近のファンは前みたいに恐いタイプはいないみたいだし」

 蓮が中等部や高等部だった頃は、年上の女性たちが金にものを言わせたり、ストーカーまがいの行動をしたり、脅迫めいた手紙を送ってきたり、かなり面倒なことになっていた。

 蓮はそんな俺の言葉など無視して、朝礼を終えてからずっと気になっていたことを聞いてきた。

「あの子、養護施設で育ったんですか?」

 突然の言葉で何の話かと思ったが、すぐにキョーコちゃんのことだということがわかった。

「俺にもその辺の詳しいことはわからない」

 部活では両親のことや家庭の事情を聞く機会などない。

「俺、あの子のこと誤解してたんですかね」

 蓮の眼差しは心なしか暗い影をさしている。資料を手に持ってはいるけれど、キョーコちゃんのことが気になって読むことなどできていないのだろう。

「してたんじゃないのか? キョーコちゃんはいい子だよ」

「……惚れたよく目でなく?」

 俺は苦笑して、はっきりと言った。

「惚れたよく目でなく」

「あんなに頑固なのに?」

 蓮の言葉に俺は思わず声を出して笑ってしまう。

「頑固さではお前といい勝負だな」

「俺、頑固ですか?」

「お前を頑固と言わずして誰を頑固と言うんだ?」

 蓮は珍しく素直に「そうかもしれませんね」と言った。

「キョーコちゃんのこと、見直す気になったのか?」

「……もうすこし様子は見るつもりでいますが、社さんみたいに甘い顔をするつもりはありませんよ」

「俺は皆に平等のつもりだけど?」

「そうでしょうか?」

「なんだ? やけにつっかかるな」

 蓮は資料から視線を外して俺を見た。

「やばいな……」

「え?」

「思わずタガが外れそうになったんじゃないですか?」

「……聞こえてたのか」

すごい地獄耳だな。

「お前もキョーコちゃんにあんな顔であんなこと言われたら、“ヤバイ”って思うよ」


「あんな顔されることもあんなこと言われることもありませんから」


 目を伏せて、いつもよりも心なしか早口でそう言った蓮を、俺は凝視してしまう。それから、俺は再び笑った。

「なんだ。お前、拗ねてたのか?」

「……どうして、俺が?」

「結構、可愛いところあるよな」

「だから、違いますって!!」

 ムキになる蓮に「はいはい」とテキトーに返事を返して、俺は持ってきた箱を再び抱え直すと生徒会室を出た。








********


拗ね拗ね蓮。

……うわぁ。ちょっと嫌。(笑)

愛情が重そうですw


でも、キョコさんには重いくらいがちょうどいいんじゃないかなぁ。と思います。


次回の本誌が待ち遠しいです。

はやく二月になぁ〜っれ☆


「あんたさぁ、歳を取るのは嫌がるくせに、花ゆめの発売は喜ぶのね。まったくおめでたい人。ふんっ」(©ス○キCMミィ)

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